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現在、日本では年間約15トンという水銀が使用されており、その中の半分は蛍光ランプに使用されていると言われています。そのため、蛍光ランプの廃棄・処理に関しては各自治体で議論されており、地球環境保全のためにも早急な解決が望まれています。
長年にわたって増加傾向にあった蛍光ランプの年間生産本数は、現在では減少を続けています。2004年には約7億6千万本も生産されていた蛍光ランプも、2010年に2億5千万本まで減りました(日本電球工業会調べ)。ただし、減ったとはいえ生産数とほぼ同じだけの蛍光ランプが廃棄処理されている現状にあります。
蛍光ランプには3?85mgの金属水銀が含まれていると言われ、この水銀は人体に直接の影響はない「無機水銀」に分類されています。しかし、廃棄された蛍光ランプから漏れた水銀が蒸発し、大気中へ発散されていく過程で他の物質と化学反応を起こすと、人体に有害な「有機水銀(かつて水俣病を引き起こした水銀)」へと変化する危険性も指摘されているのです。
漏れ出た水銀が地中にて蒸発し、雲となり雨として海へ降り注がれると、海中のプランクトンが水銀を摂取してしまいます。その水銀が食物連鎖の過程で食用魚類を経由し、人体まで到達する危険性もあるのです。
蛍光ランプの廃棄や処理の問題について各地で議論が起こっていますが、当社ではまず「廃棄をいかに少なくするか」を議論した方が効率的であると考えています。そこで当社では、ランプ寿命の飛躍的拡大による問題解決法として、ランプの寿命を最大30倍まで延ばす「デジタル点灯管プロ」を開発しました。
デジタル点灯管プロは、点灯時の蛍光ランプ寿命の減少を抑えるだけでなく、こまめな点灯/消灯をしても寿命が縮まないというメリットを持っています。不要な場合はこまめに電気を消し、「必要な時に必要な明かり」を実現することが、環境保全と省エネを同時に促進するベストソリューションではないでしょうか。
米国では、点灯管(グロースタータ)から発せられる放射性物質に対して大変厳しく、多くの州では不要になった蛍光ランプの地方行政ごみ処理場への廃棄を禁止しています。また、水銀含有のバッテリーの製造元への返却についても、ドイツでは50%の返却率なのに、日本ではせいぜい15%程度。つまり、日本ではまだまだ有害ごみに対する認識が低いのです。
廃棄された蛍光灯に含まれる水銀は、大型魚や深海魚に蓄積することが多々あります。すると、結果として魚をよく食べる日本人の体内に入ることが多くなるのです。日本人は総水銀量の8割を魚介類から摂取しているといわれます。もっと当事者意識を持って水銀抑制に取り組むべきではないでしょうか?
私たち1人ひとりが、かけがえのない自然環境を守っていこうという意識・姿勢を持つことこそが、今まさに求められているのです。